太陽熱温水器といっても、簡単に作ることができます。
一番簡単な方法は、長〜いホースを買ってきて屋根に乗せ、ホースの中を水で満たしておきます。夕方になって水道の蛇口をひねれば、温かいお湯が押し出されて出てくるというものです。
実際にこの方法で温水器を作っている人はいました。しかしこれだと、単純計算で1300mの長さのホースが必要です。お金もかかるし、屋根に乗せづらいし、見た目もよくありません。でも簡単に済ませたい人にはお勧めです。マジで。
また、ペットボトルや一升瓶を使った太陽熱温水器の製作も流行っているようです。
私の場合家族から、安く、見た目もあまり格好悪くないように作るならとの条件で、作ってもよいとの承諾を得たので、ホースを利用するのは諦めました・・・。
そこで塩ビパイプを使った太陽熱温水器を作ることにしました。物置兼車庫を新しく建てたので、その上に温水器を設置することになりました。
しかしまだ建てたばかりなので、穴を開けたり釘を打ったり、ネジで留めたりしないように!と言われてしまいました。そんな殺生な・・・。
まずは構造から考えます。
一般的に販売されている太陽熱温水器には、不凍液を屋根で暖めて貯水槽に循環させ、お湯を作るものや、二重真空パイプの中にお湯を温めながら貯めるものや、対流を利用して温かいお湯を丈夫の貯水槽に貯めるものなどがあります。
その中でも広く使われているのが、対流を利用した温水器です。
構造は左の図のような感じです。なかなかよく考えられています。お風呂に入れる側の栓を開ければ、勝手にお湯がでると共に水が供給されていきます。仕組みは水洗トイレのタンクの貯水と同じです。
この構造の欠点は、水道水が太陽の熱を受ける面に入るときに、既に暖められているお湯と、少なからず混じり合ってしまうことです。
しかし水道水の水圧がそのままかからないようになっていて、混ざり合うのは最小限に押さえられているので、まず不便さは感じません。
この構造にするにはちょっと複雑で、お金もかかるのでもっとシンプルな構造にすることにしました。
例のホースの温水器のホースを太くする考え方です(左の図)。単純です。簡単なものは壊れにくく、お金もかからず、修理もしやすいのです。
ということで塩ビパイプを使った太陽熱温水器に決定です。値段と太さと加工のしやすさから直径10cmのものを使うことにしました。
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