ちょっと話がそれましたが、0,001Wの太陽電池で何ができるかと言えば、はっきりいってほとんど何もできません。モーターを回すなど夢の話です。せいぜい電卓の電源か、電子オルゴールを鳴らすことぐらいです。
なに?電子オルゴールが鳴らせるって?
では早速鳴らしてみましょう。電子オルゴールは、なかなか手元にあるものではありませんが、開くと音の出る郵便物や、携帯の着信音なども電子オルゴールなのです。
写真のものは、音の出る電報を分解して回路を取っておいたものです。ボタン型電池は外してあります。
電子オルゴールが手元にない人には申し訳ないですが、太陽電池につないで鳴らしてみます。太陽電池を普通の電池と見て、+極は+極に、−極は−極につなぎます。
どうですか?よく鳴っているでしょう?
(PCのスピーカーから聞こえてなくていいんですよ。)
日の当たり加減を変えてみると、それに伴って音程や、早さが変化して面白いです。
この状態で、そのまま目覚ましになります。ただし、残念ながら時間はセットできません。日の出と共に起き、日の入りと共に寝る、憧れの生活専用です。
開くと音楽やメッセージが流れるカードなどの郵便物の場合は、明るさを感知するcdsセルというものが使われています。これとボタン型電池とを組み合わせて使用しています。
ボタン型電池だと、いつかはなくなってしまいますが、太陽電池だと半永久的に使用できます。(でも電子オルゴールの消費電力はとても小さいので、なかなか電池はなくなりません。)
クリスマス用のかわいらしい電子オルゴールがあったので、これを太陽電池仕様にしてみます。
電池を外してその代わりに太陽電池をつなぎました。底にあるスイッチを入れたままにしておけば、太陽の光が当たるとクリスマスソングが鳴りだす目覚まし時計の完成です。
電子オルゴールは500円ほどで買えます。ブザーのように1つの音が出るだけなら、簡単に安く作ることができますが、ここでは趣旨から外れるので割愛します。
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