系統連携とは、家の太陽電池で発電し、家で使い切れない分の電気を電力会社に売ることが出来るシステムです。もちろん発電できない夜間は電力会社から電気を買うことが出来ます。これを自動でやってくれるのです。
その当時はそんなことをする人は変人扱いでした。県下でも数件しか設置していませんでした。また、系統連携の先駆けである「高知の龍馬1号」がたびたびニュースに取り上げられている時期でもありました。
なかなか面白そうです。しかし莫大な設備費がかかります。たしか600万円くらいだったと思います。これに補助金が出るのですが、まだそのときは抽選式で、当選しないと補助は出ませんでした。しかし当選すれば半額もの補助が出るのです。とりあえず応募してみました。
結果、外れました。残念なようなほっとしたような・・・。2回目に応募したときには当選しました。問題はここからです。まともに設置すれば600万円の半分の300万円もかかります。電気を売ることができるといってもドイツのように高く売ることはできません。元を取ろうとすれば50年以上かかってしまいます。
そのころには架台やインバーターなどの寿命が来て、さらにお金がかかってきます。ですから、節約の為ではではなく、趣味のためだと割り切ってしまわないととてもではありませんが、設置することはできません。でも趣味で300万円はキツすぎます。ところがこれには秘策があったのです。
それはすべて自分でやってしまって、材料費だけで済ませてしまうというものです。これだと工事費がかからない分、安く済みます。店主も工事は面倒なのでできれば自分でやってくれ、ということで、私の主張と店の提案が一致したのです。
まあ、普通のお店ではそんなことできないでしょうが、この店は変わってますから。
それからは図面を書いたり、材料の発注をしたり、打ち合わせをしたりとあわただしい日が続きました。当初の予定では、アモルファス太陽電池4.1kWで、インバーターは3.5kWのものを使うつもりでした。
接続ボックス内の配線も、太陽電池を乗せる架台も全部手作りです。頼んでおいた鉄骨が家に届き、とりあえず手元にある太陽電池のアレイを組んで準備万端です。
ところが必要数の太陽電池が入手できないことが分かり、急遽、単結晶シリコン太陽電池4.2kWで設置することになったのです。今までの苦労と費用が・・・・。仕方ありません。アモルファス太陽電池は独立電源用に利用することにします。
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