太陽電池からの電力だけでほとんどをまかなうシステムなら、小型のバッテリーでよいですが、昼間
に充電して夜間に電気を使用する場合や、バックアップ用の電源を持たないものなどでは、大型の
バッテリーが必要になってきます。自分の望むシステムによってかなり変わってきますので、1つの
目安にしてください。
バッテリー容量(Ah)=無日照保障日数×1日の平均使用電流量(Iad)÷バッテリー利用率÷インバーター係数
無日照保障日数:いつも晴れて太陽電池が発電するとは限りませんから、太陽が出ないでも電気を蓄えておける日数のことです。一般的には3日間にします。
バッテリー利用率:バッテリーの持っている容量をどれくらい使うかということです。太陽電池用のバッテリーは特別に作られていますから、容量の3分の2くらいまで使用できます。(バッテリー利用率:0.7)。しかし、安くて手に入りやすい車用のバッテリーは、容量の半分くらいまでしか利用することはできません。(バッテリー利用率:0.5)。
【例 100V50Wのパソコンを1日4時間使う場合】
Iad(Ah)=50(W)÷100(V)×4(h)
=2(Ah)
(バッテリー容量(Ah)=無日照保障日数×1日の平均使用電流量(Iad)÷バッテリー利用率÷インバーター係数)
バッテリー容量(Ah)= 3 × 2 ÷ 0.5 ÷
0.8
=15(Ah)
したがって、15Ahの容量のバッテリーを選びます。
|