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太陽光追尾装置

太陽光追尾装置初号機 

 

   太陽光追尾装置

 

私は何か新しいものを見つけると(知ると)、そればっかりを使っていろんなものを作ってみたくなるのです。皆さんもそうだと思うのですが。

 

例えば、2SCのトランジスタを知ったらそればかりを使い、次に2SAを知ったらそればかりを使い何かを作るのです。でもこんなものではすぐに飽きてしまいます。

 

アナログICを知ったときには驚いて、かなり長くいじっていましたが、デジタルICを知ったときには目から鱗が落ちました。

 

私の場合は独学で回路設計をしているので、定石通りの設計にはなっていません。でも作っては実験、作っては実験の繰り返しで改良していき、最後には安定して動作するようになっているので、いいのかなと思っています。

 

話は元に戻り、当時私はCdSセルという、明るさによって抵抗値が変わる電子部品に興味を持っていました。例のごとく、いろんな回路を作って実験していました。そして同じ頃、ブリッジ抵抗回路というものも知ったのです。

 

これを知ったときにピンときました。光が当たっているCdSセルと、光の当たっていないCdSセルとではもちろん抵抗の値に差が出来ます。CdSセルでブリッジを組めば・・・。

 

こうして最初のセンサーができあがったのです。しかしそれは実用的ではありませんでした。それからどんどん改良していきました。今ではCdSセルを使うことなくセンサーを作ることに成功しました。

 

センサーからの信号を処理し、モーターを動かす回路もより実用的になり、感度も上がり、消費電力も納得のいくようなものとなりました。

 

自動・手動運転可能コントローラー、日が沈み、西に向いたパネルが自動で再び東に向き、朝日に備える回路、設置場所が悪く、装置が回転しすぎることでケーブルなどがねじれてしまうことを防ぐリミッター回路など、さまざまなものを盛り込んで太陽光追尾装置初号機は完成したのです。

 

 

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