またまた新聞ネタです。三洋電機の充電池の話です。
サンヨーといえば太陽電池というくらい有名ですが(?)、最近いろいろと話題になっているとおり、経営不振が続いています。技術的には素晴らしいものを持っているのにマーケティングが下手なようです。
ぱっとしない製品をネームバリューで売っているメーカーよりは好感が持てるのですが、もう少しがんばってほしいです。
そして得意な分野の一つが充電池です。今回なぜ新聞に取り上げられていたのかというと、サンヨーの開発した充電池が、今までのものよりもとても使い勝手がよいものになっているからです。
その名は「eneloop(エネループ)」。
シンプルなデザインで素敵です。
昨年に発売されていたのですが、別段気にもとめていませんでした。普通の充電池だと思っていたからです。しかし、記事によるとかなり改良されたものであることが分かりました。
今までの充電池の欠点としては、自己放電が大きく、充電していても時間が経つと勝手に電池のエネルギーがなくなってしまい、いざ使おうとしてもいわゆる”電池がない”状態になってしまう特性がありました。
ですから使うすぐ前に充電しないといけませんでした。
ところがこのエネループは、充電しておいてもかなりの時間、充電状態を保つことが出来るようになったのです。
記事によると、従来の充電池は、充電してから1年後にはエネルギーは0%にまで減ったけれど、エネループは、1年後で82%、2年後で75%以上のエネルギーを保つことに成功したそうです。
これは驚きです。従来の概念を覆すデータです。さらに、最後まで高電圧を保つことに成功し、持っているエネルギーを無駄なく使えるようにもしています。
1000回繰り返し使え、容量もアルカリ電池と同じ2000mAhです。すばらしい!もう買うしかありません。値段は・・・・2本で1155円。高い!アルカリ電池の10倍以上の値段です。
でもよく考えてみてください。1000回繰り返し使えるんですよ。しかも太陽電池などで充電すれば電気代はタダ。しかもアルカリ電池と同じ感覚で使うことが出来るのです。すぐに元は取れます。ゴミも出ません。寿命が来た充電池はリサイクルできます。
もう買うしかありませんね。いきなり買い換えると痛い出費なので、懐中電灯の電池が切れたとか、ラジカセの電池が切れたとかの機会に、徐々に買い換えていくのがおすすめです。
ただ、液晶時計など、ごく省電力の器機の場合は、マンガン電池の方が相性はいいようです。電池の選び方にも使い方にもこつがあるのです。
電池の使い方はまたの機会に。
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