とうとう蚊の季節がやってきました。
血を吸うのは雌の成虫です。卵を産むために栄養分たっぷりの血が必要なのです。
雄は花の蜜を吸うそうです。
なんかイメージが違いますね。
蚊にも当然幼虫の時期はあります。
それがボウフラです。
雌が水たまりを見つけて水面に卵を産みます。
卵は水面に浮いた状態で孵化します。
ボウフラの誕生です。
いつもは水中を漂っていて、息が苦しくなるとピョコピョコと体をくねらせて水面まであがってきます。
おしりの先の針のようなものが水面に届くとやっと呼吸ができるのです。
そして数日でさなぎになり、水面で羽化します。
さなぎの時も活発に動き回ります。
昔はボウフラは水のあるところに勝手に発生すると思われていました。
そんなわけはないのですが、ちょっとの水たまりにでも産卵し、すぐに大きくなってしまう生命力がそう思わせたのでしょう。
蚊の発生を防ぐには小さな場所にも水たまりを作らないことです。
竹の切り口にたまった水にも産卵し、ちゃんと羽化してしまいます。
容器に入った水ならば、ひっくり返してしまえばよいのですが、大きな水たまりではそうもいきません。
そういうときには『殺虫剤をばらまく』のではなく、サラダ油を流し込んでやります。
そうするとボウフラが水面で呼吸することができなくて死んでしまいます。
実際に東南アジアでは、蚊が媒介する伝染病を防ぐため、蚊の撲滅作戦として実行されたことがあります。
やはり何でもかんでも殺虫剤!はよくありません。
必ず何かほかにも影響が出てしまいます。
一番いいのは共存です。
しかし蚊との共存は厳しいものが・・・・。
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