まずは昆虫を綺麗にします。
小さな虫や雑菌が残っていると、後々崩れていってしまうからです。
そして形を整えながらピンで固定していきます。
このとき昆虫には直接刺しません。ピンを外すときに形が崩れること
があるからです。
いろんなところにピンをたてて形を整えていくと、凄まじい数のピンを
使ってしまいました。
死後二日ほどそのままにしておいたので、あごの形が変形してしまっ
たのと、おしりがとれかかってしまいました。
なんとか形を整えましたが、元に戻りません。
早めに取りかかるべきでした。
水洗いで再び柔らかくなるようでしたが、そのままにして進めていきま
す。
このまま一週間以上乾燥させます。
途中でカナブンの死体を見つけたので、ついでに標本にします。
本来は日陰の風通しがよいところで乾燥させるらしいのですが、今回
は実験なので直射日光でガンガン乾燥させます。
すでにカチカチです。
十分乾燥したと思われるのでピンを外します。
乾燥したかどうかは適当です。
できるだけ密閉された容器に、乾燥剤と防虫剤を入れて保管するの
が本当らしいですが、今回はそこまでしません。
適当な入れ物がないかなと探していると、ありました。
透明で密閉できて保管しやすいもの。
ヘッドフォンマイクの透明ケースです。
すぐに捨てなくてよかった〜。
斜めに入れてみるとぴったりです。
どうやって固定するか悩みましたが、接着剤でつけることにしました。
ノコギリクワガタ、カナブンのそれぞれ部分部分に接着剤をつけてケ
ースに入れていきます。
これで接着剤が固まるまで放置します。
そして採取場所と日付を書き入れて完成です。
ケースが透明なのでどこからでも見ることができます。
しかも乱暴に扱っても中の昆虫がバラバラになることはありません。
我ながらなかなかいいのではないかと悦に入ってしまいました。
カナブンの体の艶や、ノコギリクワガタのあごと体のバランスなどよく
わかるので、この方法でほかにも作ってみようかなと思っています。
後はどれだけ腐らずに保つかが問題ですね。
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