名前の通り、尺を測りながら歩いていく虫です。何でこんな歩き方をするの?と聞きたくなるくらいです。
足は頭の方とお尻の方にしかなく、胴体の中程には何もありません。ですから、まず前方にある足を離して、体を真っすぐに伸ばし、その足で地面(または物)に掴まると、今度はお尻の方の足を離し、体の後ろ部分を前方の足の部分にまで引き付けます。
この時に体は逆U字型になります。それから再び前方の足を離して・・・、ということを繰り返して歩きます。
本当に長さを測っているようです。「尺取り虫」と呼ばれるゆえんです。普段はのんびりと、上体をふらふらさせながら進みますが、いざとなると意外と早く進むので驚きます。
シャクトリムシはいわゆるイモムシですが、成虫になると何になるかご存じですか?
私は、漠然と蛾になるんだろうなあと思っていたのですが、正式にはシャクガという蛾になるそうです。みなさんもきっと見たことがある地味なまだら模様の蛾です。
保護色と、へばりつくような留まり方で、見つからないようにしているのでしょう。
シャクトリムシにもいろいろあって、小さな種類や大きな種類、緑色や茶色など様々です。小さなものは手にとって遊ぶことが出来ますが、大きなものはちょっとさわりたくありません。
木の枝のように擬態するものもいるようです。
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