この虫はスズメガといいます。詳しく調べてみるとホシホウジャクというスズメガでした。
ブーンという羽音をたてながら蜜を吸いに来ます。ホバリングしながら器用に蜜を吸います。ホバリングするため、羽ばたいている羽は見えません。ごつい胴体だけが見えます。その体は見れば見るほど見とれてしまいます。
流線型の体に細く長いストローのような口、よく見えそうな目、かなり戦闘能力が高そうです。といっても蜜しか吸いませんが。
強風の時にも花が大きく揺れているのに、前後左右にホバリングして長い口を調整しながら蜜を吸います。いつまで見ていても飽きません。移動するときは目にもとまらぬ早さで飛び、蜜を吸うときは微調整しながらのホバリング。カッコよすぎます。
あまり人を怖がらないようで、写真は撮りやすいです。留まっている時は茶褐色の保護色の羽しか見えないので、目を引きません。やはりホバリングしているときが一番です。
私はどうやらホバリングが好きなようで、ヘリコプターやハチドリなどが大好きなのです。
鳥類でホバリング出来るものは数多くいますが、ホバリングしながら前後左右上下出来るのは、ハチドリだけらしいです。
以前、野生の本物のハチドリを見ることがありましたが、しばらく見とれてしまいました。英語でハミングバードといわれるように、羽音はブーンブンとまるでハミングしているようです。蜜を吸う動き、体つき、色など堪能しました。素晴らしすぎます。
日本で見られるそれに近いのがこのスズメガです。その様子はハチドリを彷彿とさせます。しかし成虫はいいのですが、幼虫はなかなかの問題児なのです。
いわゆる芋虫なのですが、その大きさは成虫よりも大きく、おどろおどろしく、大きくなったらいったい何になるんだろうと思わせる容姿です。しかも木の葉をよく食べます。恐ろしいくらいの食欲です。残念ながら、見つけると退治せざるおえません。
これは仕方ないですね。矛盾を感じながら毎年成虫の姿を心待ちにしています。
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