かんぴょうもいつの間にか生えてきます。一度植えれば数年は大丈夫です。
とは言っても今年は生えてこなかったので、苗を買ってきて植えました。
かんぴょうは育てるのに手間はかかりません。消毒するでも殺虫するでもなく、逆に周りに伸びて行き過ぎないよう、ツルを切ってやらなければならないほどです。除草も必要なく、雑草の中でもたくましく成長していきます。
見た目は河原などに生えている雑草そのものです。見るからに生命力が強そうです。
しかし出荷をする農家では、消毒や殺虫剤を撒いたりしなければなりません。ある程度の品質を保たなければ出荷できないからです。
家で消費する分には、見た目が悪かろうと収量が少なかろうと諦めもつきますが、出荷するには一定の品質、一定の収量が必要なのです。ですから消毒、殺虫もやむを得ないのかもしれません。お金儲けは大変です。
かんぴょうは植えてしまえばあっという間に大きくなります。花が咲き、実が成るまでは雑草と間違えやすいので注意が必要です。
どんどん伸びていき、白い花を咲かせます。夕顔です。子供の頃、かんぴょうは夕顔の実から作るというのを聞いて、変だなあと思っていました。
夕顔といえば、かんぴょうではなくて夕方に白い大きな花を咲かせる、文字通り夕顔という種類の花しか知りませんでしたから、その小さくて小指の先ほどの実からどうやってかんぴょうを取るのだろうと思っていました。
かんぴょうはかんぴょうの実から取れるのになと不思議でしょうがありませんでした。しかし大きくなって、かんぴょうは夕顔とも言うことを知り、納得しました。
正確には、かんぴょうは夕顔の実である「ふくべ」を細く切って乾燥させた物です。でも昔からなじんでいる言い方なので、あえてこの植物のことを「かんぴょう」と言わせてもらいます。
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