最近、草履(ぞうり)がブームだそうです。
家の中で使ったり、学校や幼稚園などで採用しているところもあります。一度でも履いたことがある人なら納得でしょう。
最近ブームなのは、草履といっても藁草履ではなく、布で編んだ布草履です。履いているだけで足の裏が刺激されて、健康によいそうです。それに親指と人差し指で鼻緒を挟むので、外反母趾になった人にも注目されているようです。
しかしこの草履、作るのはなかなか難しいのです。高度な技術が必要というわけではありません。
草履は二つ作って一組ですから、その両方の大きさをそろえるのが難しいのです。こればかりは、何足も作って体で覚えるしかないでしょう。
でも、初めて作った不揃いの草履を捨てる必要はありません。左右の大きさの揃ったものが作れるようになるまでに、何足もの草履を作っているはずですから、その中で大きさの同じものを組み合わせて、一組にすればいいのです。そうすれば、いろんなサイズの草履ができます(笑)。
藁で作る場合は、事前に藁をぬらしてよくたたいておきます。そうすることで柔らかく、切れにくいものになります。外側のパサパサした部分や短いものも取り除きます。一晩おいて草履作りに取りかかります。
まず草履の芯になる縄をないます。2m位の長さでしょうか。それを昔の布団たたきの模様のような(?)感じでクロスさせ、輪っかになった部分を足の親指に引っかけます。そして藁を編み込んでいくのです。
ポイントは、とにかく材料と手間を惜しまないことです。しっかり詰めて編み込まないと、使っているうちにすぐにバラバラになり、全く使い物になりません。
それから、鼻緒は少しきつめにするくらいでちょうどいいです。完成したときにぴったりだと、履いてすぐにスカスカになってしまいます。少しきつめの頃から履いて馴らしていくと、いつまでもフィットし続けます。
履き始めは痛いと思いますが、すぐに慣れます。慣れると逆に柔らかく感じます。
布の場合は、素材は初めから柔らかいので履きやすいでしょう。
何足も作り続けると足の指が痛くなるので、写真のような道具も使います。
大きなものや小さなものも人気があります。大きなものは何に使うのか分かりませんが、小さなものはストラップや、キーホルダーに使うそうです。
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