雨上がり、裏庭の枯れ木に見慣れないキノコみたいな物が生えていました。
こ、これは!もしかして・・・・。そう、キクラゲです。
キクラゲはクラゲじゃないんですよ。キノコなんですよ。
さわると、ぷるぷるとしたゼリーのような感触、取って口に入れると、こりこりとした軟骨のような食感。なんて上品な感覚でしょう。でもこれといって強烈な味はありません。
かつて小笠原で、食費を浮かすために、山から取ってきたキクラゲと、買ってきたキャベツ、牛乳と、海から取ってきた海水でスープを作って食べたものでした。西表でも重宝しました。
ヨーロッパではキリストとユダのはなしにちなんだ言い伝えがあるため、あまり食べないらしいのですが、中国ではごく一般的に食べられているようです。日本でももちろん食べられていますね。
意外だったのは、漢方薬として用いられていないようなのです。煎じて飲めば何かに効きそうなのに。
キクラゲは乾燥した日があると、乾燥して小さくなってしまいます。この状態で保存も出来ますが、また湿気を吸うとよみがえります。この時点で生きているのか死んでいるのか定かではありません。
しかし虫に食べられてすぐになくなってしまいます。
山に行けば、冬以外、枯れ木に群生してるのをよく見かけます。勇気を持って食してみてはいかがでしょうか。
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