最近までタラの芽にはあまり関心がなかったのですが、ご近所からの差し入れがここ数年続き、そのおいしさに目覚めてしまいました。それからというもの、山に行くとタラの木がやけに目に付くようになりました。こんなにたくさんあったのかと感心するばかりです。
幹にはサイの角を思わせるようなトゲがたくさん付いていて、刺さると痛いです。タラの木は別名「三年疼き」とも言います。
小さい頃、薪を作りに山に入って「三年疼き」をみる度に、いやだな〜と思っていました。今では違います(笑)。
トゲは新芽にもありますが、柔らかいのでそのまま食べられます。食べ方は和え物や炒め物などがありますが、やはり天ぷらが美味しいです。
山菜取りでずっと問題になっていることですが、山菜を根こそぎ採ってしまう人がいるのです。基本的に人の山のものは、許可がない限り取ってはいけません。黙って採取するのを、山の持ち主が黙認してくれているだけなのです。その最低限のマナーとして、来年のために採取の仕方にも配慮してほしいものです。
タラについて言えば、2番芽まで取ることはできますが、3番芽まで取ってしまうと枯れてしまいます。先人が取った形跡がある木はそっとしておくのが無難です。そうはいってもタラには強い生命力があるので、芽が一つでもあると復活してくれます。山菜とうまく付き合っていきたいものです。
最近はタラの栽培もおこなわれているようです。簡単に説明すると、タラの木の根を掘り、小さく切って畑に植えます。それぞれから芽が出て、秋には1.5m位になります。その木を小さく切り、電熱線で保温した床に伏せておくと芽が出て、収穫できるというものです。
風味などの違いはあるかもしれませんが、なかなかおもしろい方法ですね。
|