かつて流行った生ゴミを堆肥に変えるコンポストです。
一時期は農協から補助金が出て、組合員は安く買えたため、田舎でも一気に広まりました。
しかし冷静に考えてみると、別にコンポストがなくても、畑に穴を掘って埋めてしまえばそのまま堆肥になります。流行というのは怖いですね〜。
でもコンポストにもいいところがあって、いちいち穴を掘らなくても、蓋を開けるだけで生ゴミが捨てられます。
畑にいちいち小さな穴を掘るのが面倒だからと言って、大きな穴を掘って生ゴミに土をかぶせずにおくと、たいてい次の日には、動物に荒らされて散らかっています。
その点、コンポストはいっぱいになるまでゴミを入れることができます。
生ゴミだけだと水分が多すぎて、うまく発酵せず、堆肥にならずに腐ってしまうので、本来は、生ゴミを入れたら次は米糠、次は落ち葉などと、いろいろ層状に入れていくとよいそうです。
そうすることで、においのない、発酵したよい堆肥ができるのです。
しかし!もちろんそんな面倒なことはしません。どんどん生ゴミを投入していって、腐らせます。蓋を開けると腐った悪臭がします。夏にはウジ虫みたいな虫がわきます。鶏や鯉にやると喜んで食べます。釣りのえさにも使えますね〜。
冗談は置いといて、コンポストはなにかと便利です。理想は二つのコンポストを使い回すことです。
片方がいっぱいになったら、蓋をしたまま発酵させ、その間にもう一方のコンポストに生ゴミを入れていきます。それがいっぱいになった頃、発酵させていた生ゴミがいい堆肥になっています。ひっくり返して堆肥として使います。これを繰り返すのです。
しかし理想はコンポストではなく、ヤギとニワトリとコイを飼うことで生ゴミ自体をなくすことです。すべて餌になります。そもそも現代で言う”生ゴミ”という言葉自体、自給自足ではあり得ないのです。
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